思考の基盤とは、学習内容を理解し、問いに対して正しい答えを導くために必要な
「考えを進めるための型」
「思考の手順」
「自分の考えを客観的にチェックする力」
のことです。
知識そのものではなく、知識をうまく使うための土台を指します。

なぜ思考の基盤が必要なのか

成績が平均〜中の上の生徒の多くは、
知識はある
解説を聞けば理解できる
しかしテストでは安定しない
という状態にあります。
その原因は、「何から考えればよいかが定まっていない」ことです。

思考の基盤が整っていないと、
問題文を読んでも着眼点が定まらない
解き方を思い出せない
ミスに気づけない
といったことが起こります。

思考の基盤を構成する3つの要素

考えを進めるための型

問題に取り組むとき、
いきなり答えを出そうとすると、
途中で何をしているのか分からなくなりがちです。

当塾では、
「まず何を確認し、次に何を考えるか」といった
考えを進めるための型を大切にしています。
この型があることで、
問題に落ち着いて向き合えるようになります。

思考の手順

考えを進める型を、
実際の問題の中でどの順番で使うかが
思考の手順です。

情報を整理し、
必要なことを一つずつ確認しながら
順序立てて考えることで、
ミスや思い込みを減らすことができます。

自分の考えを客観的にチェックする力

考え方が合っているかどうかを、
自分で確かめる視点も大切です。

当塾では、
「その考え方で本当に大丈夫か」
「別の見方はないか」
といった問いを通して、
自分の考えを客観的に確認する力(自分の考えを一歩引いて見直す力)を育てます。

数学における思考の基盤

数学が苦手になる原因の多くは、
計算力や公式の暗記不足ではありません。
「どう考えれば解けるのか」が整理されていないこと
にあります。

当塾では、数学を
「公式を当てはめる教科」ではなく、
筋道を立てて答えにたどり着く教科
として指導しています。

① 条件を整理し、道筋を描く「考えを進めるための型」

数学の問題文には、
数値・条件・求めるものが必ず書かれています。

まずそれらを
「わかっていること」
「求めること」
に分けて整理し、
どこから手をつければよいかを考える型を身につけます。

② 一歩ずつ式を積み上げる「思考の手順」

数学が得意な生徒ほど、
いきなり答えに飛びつくことはしません。

問題文 → 立式 → 計算 → 答え
という流れを意識し、
途中式を省略せずに考えることで、
ミスが減り、応用問題にも対応できるようになります。

③ 自分の考えを確かめる「客観的チェック力」

計算が合っていても、
問われていることと答えがずれていれば正解にはなりません。

「単位は合っているか」
「条件をすべて使っているか」
「答えは問題の問いに合っているか」
と自分の解き方を客観的に見直す力を育てます。

英語における思考の基盤

英語が苦手になる原因は、
単語や文法を知らないことよりも、
英文の捉え方があいまいなまま進んでしまうこと
にあります。

当塾では英語を、
「暗記の教科」ではなく、
文のしくみを理解して意味をつかむ教科
として指導しています。

① 文の骨組みをつかむ「考えを進めるための型」

英文は、主語・動詞を中心に組み立てられています。

まず「だれが」「どうする」という文の骨組みを押さえ、
そのあとに修飾語や目的語を足していくことで、
長い英文でも意味を正確に理解できるようになります。

② 日本語に頼らず意味を組み立てる「思考の手順」

英語が苦手な生徒ほど、
すぐに日本語に直そうとしてしまいます。

英語の語順のまま意味を追い、
「前から理解していく」手順を身につけることで、
読解・リスニング・長文問題への対応力が高まります。

③ 文法や意味のズレを確かめる「客観的チェック力」

英作文や文法問題では、
「なんとなく合っていそう」で答えてしまうことが
失点につながります。

「主語と動詞は対応しているか」
「時制はそろっているか」
「意味が自然か」
と自分の英文を客観的に確認する力を育てます。

理科での思考の基盤

理科が苦手になる原因の多くは、
暗記しようとすることにあります。
理科は本来、
「なぜそうなるのか」を筋道立てて考える教科です。

当塾では、理科の学習においても、
次の3つの思考の基盤を大切にしています。

① 現象を整理して捉える「考えの型」

理科では、まず
何が起きているのかを正確に捉えることが重要です。

実験結果や図、グラフを見て、
条件・変化・結果を整理することで、
現象を感覚ではなく、
論理的に理解できるようになります。

② 因果関係を追う「思考の手順」

次に、
「何が原因で、何が結果なのか」
を順序立てて考えます。

いきなり結論を出すのではなく、
事実 → 理由 → 結論
という流れで考えることで、
説明問題や記述問題にも強くなります。

③ 自分の考えを確かめる「客観的チェック力」

理科では、
自分の考えが
実験結果や法則と合っているか
を確認する視点が欠かせません。

「この説明でデータと矛盾しないか」
「条件が変わっても成り立つか」
といったチェックを行うことで、
思い込みによるミスを防ぎます。

国語での思考の基盤

国語は「センスの教科」「読める人は読める」と思われがちですが、
実際には考え方の手順がはっきりしている教科です。

読解も作文も記述問題も、
次の3つの思考の基盤を身につけることで、
安定して点が取れるようになります。

① 情報を拾い、整理する「考えを進めるための型」

国語の文章には、筆者の主張・理由・具体例・心情など、
さまざまな情報が含まれています。

それらを無作為に読むのではなく、
「何について書いてあるか」
「筆者は何を一番伝えたいのか」
という視点で整理することで、
文章の構造が見えるようになります。

② 根拠をもとに答えを組み立てる「思考の手順」

国語の問題では、
自分の感想を書くことは求められていません。

本文中の言葉や表現を根拠にし、
「問いに答えるために必要な部分」を選び、
それをつなげて答えを作る手順が必要です。

③ 主観に流れていないか確かめる「客観的チェック力」

国語が苦手な生徒の多くは、
「こう思ったから」という感覚で答えてしまいがちです。

「その答えは本文のどこに書いてあるか」
「言葉を勝手に言い換えていないか」
と自分の考えを客観的に見直すことで、
読み違いや失点を防ぐことができます。

「思考の基盤」を重視する指導と学習効果

成績が伸び悩む生徒の多くは、
「勉強時間が足りない」わけでも、
「やる気がない」わけでもありません。

問題を前にしたとき、
どのように考え、どの順序で解き進めればよいのかが整理されていない
ことが、つまずきの原因になっています。

当塾では、数学・国語・英語・理科・社会のすべてに共通する
「思考の基盤」を重視した指導を行っています。

① 教科ごとにバラバラだった学びが、一本の軸でつながる

五教科をそれぞれ別のものとして学ぶと、
生徒は教科ごとに違う考え方を覚えなければならず、
学習が負担になりがちです。

「考えを進める型」「思考の手順」「自分の考えを確認する力」
という共通の軸を持つことで、
新しい単元や教科でも落ち着いて取り組めるようになります。

② 丸暗記に頼らず、理解をもとにした学習になる

思考の基盤が身につくと、
「なぜそうなるのか」「どうしてその答えになるのか」を
自分の頭で説明できるようになります。

その結果、知識が断片的にならず、
忘れにくく、応用の利く学習につながります。

③ 成績が中~中の上の生徒ほど、伸び幅が大きい

基礎的な内容はある程度理解できている生徒ほど、
「考え方の整理」ができるだけで点数が安定しやすくなります。

ケアレスミスが減り、
問題の意図を正しく読み取れるようになることで、
定期テストや入試での失点を防げます。

④ 塾の時間が、家庭学習につながる

授業では、問題の解き方を丁寧に指導すると同時に、
学習の進め方や考え方そのものを教えています。

そのため、生徒は
「家では何をどう勉強すればよいのか」
が分かるようになり、
将来的には塾に頼らず学習を進める力が身についていきます。