生徒に寄り添い、生徒の心に耳を傾ける
城東進学会は、運営者が1人で生徒に勉強を教える小さな学習塾です。
生徒との信頼関係を大切にし、温かな雰囲気づくりを心掛けております。
生徒に寄り添い、生徒の声と心に耳を傾けながら、学習指導を行います。生徒の個性的な人格を尊重し、生徒の思いを汲みつつ、ともに歩んでいきます。
未来につながる学び
偏差値の高い大学に進学したほうが、収入の高い仕事に就きやすい傾向がありますが、必ず就けるというものでありません。決して偏差値が高いとはいえない高校に進学し、高卒で就職しても高い収入を得るようになる人もいます。
こうした状況がしばしば生じるのはなぜでしょう?
それは、高い収入を得るのに役立つ、学歴よりも武器になるものがあるからだと私は考えます。その武器とは「創造性」です。どんな仕事でも、創意工夫の豊かな人は、職場や社会での価値が高まり、その価値によって収入があがっていくと私は考えます。
そして、「創造性」は日々の生活の中で培われていきます。中学生ならば、家庭での手伝い、学校の主要5科目と実技教科、委員会活動、部活動、学校行事、地域のイベント参加、習い事といったさまざまな場面で主体的に考え、行動することで「創造性」が徐々に培われていきます。
ここで注意することは、創造性は「モノ」を作ることにのみとどまらないということです。たとえば仕事のやり方で、より効率の良い、ストレスの少ないやり方を工夫して編み出すのも「創造性」の1つです。また、人間関係において、互いの人格が良い影響を及ぼしあうよう、交流の仕方を上手にさせていくのも「創造性」です。
こうした「創造性」を培うために、学校の学習科目への学びがあるのだと私は考えています。
勉強を強制しない
城東進学会は、勉強についての生徒への働きかけは提案にとどまります。強制は全くしません。強制は、生徒の「創造性」の伸長を活発にしないと、私は考えているからです。
そして、提案の内容にはたとえば以下のようなものがあります。
学習内容
ある科目が苦手な場合、どんな事柄によって苦手となっているかを分析し、対処法を提示します。
数学では、分数の計算ができていない、計算全般のケアレスミス、計算の速度が遅い、図の描き方が拙いなどがあります。
こうした訓練をすればそれらの弱点が克服でき、成績も自ずと上がるという助言を行います。
生徒は、こうした一連の取り組みを通じて、苦手を生じさせる原因の分析と、それへの解決という手法を学びます。これが「創造性」の伸長です。
学習の方法と技術
ある生徒が暗記が苦手な場合、視覚優位と聴覚優位を考慮した暗記法を提案します。学校での音楽や美術の成績、ピアノなどの習い事、絵を描くのが好きかどうかなどを生徒に尋ね、視覚と聴覚どちらが優位かを知り、それに応じた暗記の方法を伝えます。
生徒は、こうした提案を通じて、教科学習が自らの個性、勉強以外のことについての興味や得手不得手とつながりを持つのだということを知ります。
学習意欲
勉強や学歴に対して、本人ではなく親がどこまで大切だと思っているのか、良い学習成果があげられなくて落胆したことがどのくらいあるのか、勉強を少しやると、脳が疲れてしまう感覚があるかなどを生徒に尋ねます。
そして、学習意欲は本人の気持ちの持ちようで高まるものではないことを生徒に言います。本人の気持ちとは無関係に、本人をとりまく環境や脳の活動によって学習意欲は決まっていくものだと伝えます。
脳が疲れないよう、脳への負荷が少ない事柄の学びから始めること、自分の学力や学歴の形成に対して親がどのような望みを抱いているのかを親に話してもらうことなど、高い学習意欲を持つのに望ましい要素を満たすよう提案します。
暗記の不得手を理解で補う
暗記は、大きく2つの要素から成り立っています。1つは覚えること、もう1つは覚えたことを思い出すことです。暗記科目が得意な生徒というのは、短い学習時間で覚えることができ、覚えた事柄を長い間、記憶にとどめておくことができる生徒です。
そして、高校受験や大学受験は、暗記の得意さがものをいいます。そのため多くの学習塾は、演習問題を多く解かせ、暗記チェックの小テストを高い頻度で行うことによって、覚えることと、覚えたことの長期間の記憶の保持を図っています。
けれども、暗記に対するこうした取り組みが効果的に働くのは、暗記が得意な生徒に対してです。
暗記の得意不得意には個人差があります。暗記に要する時間の差は大きくありませんが、暗記したことを保持していられる時間には際立った差があります。勉強時間は十分なのに、試験の得点が平均点だという子どもたちに共通して見られがちなのは、暗記した事柄を数日から数週間の時間経過ですっかり忘れてしまうことがあるということです。
こうした生徒の場合、問題演習の量を増やしたり、こまめに暗記をやり直すというアプローチのほかに、学習内容を十分に理解させるというやり方があります。十分に理解できた学習内容は、既習の学習項目と緊密に関連しながら脳内に収容され、機会があるごとにうまく思い出すことができるからです。これが学習内容の暗記の不得手を、学習内容の理解で補うということです。