中学生

勉強の量と質について

勉強というのは、
勉強のやり方
頭の使い方
学習内容の理解定着
の3つの要素に分けて考えると成績を上げるコツが見えてきます。

そして、勉強には
勉強の量をこなすことで伸びるものと
質の高い学習を心がけることで伸びるものと
量と質の両方を心がけることで伸びるものの
の3つがあります。

以上のことについて具体的に述べていきます。

量をこなすことで成績が伸びるもの

勉強のやり方としては「強固な学習習慣の獲得」がこれにあたります。
連続して机に向かう日が長くなればなるほど学習習慣は強化されます。

学習の中身の理解定着では反復練習があります。
具体的な内容は、
数学の計算問題
国語の漢字問題
英語の単語・連語の暗記
などです。

量と質の両方を考えることで成績が伸びるもの

勉強のやり方としては「集中力」があります。
頭を使って集中して勉強をするための工夫を考えます。
この工夫が質の高さです。
集中して勉強する時間が長ければ長いほど、
そしてそうした集中力を発揮する回数が多いほど
集中の仕方が上達します。
時間の長さや回数の多さが量にあたります。

他にも
・暗記の仕方を工夫する
・ノートの取り方を上達させる
などがあります。

学習の中身の理解定着では以下のものが質と量のバランスが大切になります。
数学の一行問題
英文法と英作文
理科全般
社会全般

質の高さを意識することで成績が上がるもの

勉強のやり方としては
・大目標・中目標・小目標を持つ
・復習のタイミングを押さえる
などがあります。

学習の中身の理解定着は
国語の読解力があります。

量をこなすことで上達するのは学習習慣と反復練習だけ

勉強において「まずは量からこなすことが大切だ」という考え方によって上達するのは
学習習慣と反復練習ぐらいしかありません。

勉強のセンスが良い人は、勉強した分だけ、質の高い学習のやり方を身につけ
学習の理解定着も順調に達成できるでしょう。

けれども、そうしたセンスの良い人は100人に1人いるかいないかです。
ほとんどの人はかなりの量をこなし、試行錯誤を繰り返してようやく
質の高い勉強のやり方をいくらか手に入れるのです。
学習の理解定着でも何度もつまずくでしょう。

初めから質の高い勉強をめざすべき

量と質の両方が大切なことがらについては
・塾の講師
・上手に作られた学習テキスト
頭の使い方や勉強方法について書かれた本
などを読んで最初から質の高い勉強を心がけた方が良いのは当然です。

「まずは量を」というのは根性一辺倒の無駄な練習と同じ

「まずは量を」と言っているのは
スポーツでの科学的裏付けがない、根性論一辺倒のハードな練習をするのと同じです。

今の時代は、学習心理学や脳神経科学で優良な知見が多く得られ、
その知見に基づいた教育プログラムを実践している学習塾や私立の学校が多くあるのに
「量をこなすことで質は自ずと高まる」という恐ろしく暢気な学習法は
努力をさせられる生徒が可哀想です。