自由研究・ゼラチンが固まらない果物の実験をやってみた
ゼラチンが固まらない果物はどれか、実際に調べてみた
フルーツゼリー作りは、理科の実験になる
今回は、ゼラチンを使ってフルーツゼリーを作り、どの果物を入れると固まりにくくなるのかを調べてみました。
ゼリーは、普通に作れば冷蔵庫で冷やすと固まります。
ところが、生のパイナップルやキウイを入れると、ゼラチンが固まりにくくなることがあります。
本当にそうなるのかを、実際に比べてみました。
今回調べた果物
用意したのは、次の5種類です。
- 果物なし
- 生のパイナップル
- 缶詰のパイナップル
- キウイ
- みかん
果物なしのゼリーは、比べるための基準にしました。
生のパイナップルと缶詰のパイナップルを比べるところが、今回の実験の大事なポイントです。
同じパイナップルでも、生と缶詰で結果が変わるのかを見ていきます。
実験の予想
実験を始める前に、次のように予想しました。
果物なしのゼリーは、普通に固まるはずです。
みかんも、よくフルーツゼリーに入っているので、固まりそうだと思いました。
缶詰のパイナップルも、市販のゼリーに入っていることが多いので、固まるのではないかと予想しました。
反対に、生のパイナップルとキウイは、ゼラチンを固まりにくくすると聞いたことがあったので、やわらかくなるかもしれないと思いました。
実験の方法
まず、ゼラチンをお湯で溶かし、砂糖を少し入れてゼラチン液を作りました。
透明なカップを5つ用意し、それぞれに同じ量のゼラチン液を入れました。
そのあと、カップごとに違う果物を入れました。
果物の量が大きく違うと比べにくいので、できるだけ同じくらいの量になるようにしました。
すべてのカップを冷蔵庫に入れ、2時間後、4時間後、次の日の朝に様子を観察しました。
2時間後の様子
2時間後に冷蔵庫から出してみると、果物なしのゼリーは少し固まり始めていました。
みかん入りと缶詰パイナップル入りも、表面が少しぷるぷるしていました。
しかし、生のパイナップル入りは、カップを少し傾けると液体のように動きました。
キウイ入りも、完全な液体ではありませんでしたが、かなりやわらかい感じがしました。
4時間後の様子
4時間後になると、違いがかなりはっきりしてきました。
果物なしのゼリーは、スプーンですくえるくらいに固まりました。
みかん入りも、ほぼ普通のゼリーになりました。
缶詰のパイナップル入りも固まっていました。
ところが、生のパイナップル入りは、まだどろっとした液体のような状態でした。
キウイ入りは少し固まりましたが、果物なしのゼリーと比べると、かなりゆるい仕上がりでした。
次の日の朝の結果
次の日の朝にもう一度見てみると、結果はさらにわかりやすくなりました。
| 入れた果物 | 結果 |
|---|---|
| 果物なし | しっかり固まった |
| 生のパイナップル | ほとんど固まらなかった |
| 缶詰のパイナップル | 固まった |
| キウイ | 少し固まったが、かなりやわらかかった |
| みかん | 固まった |
一番はっきり違いが出たのは、生のパイナップルでした。
見た目はゼリーのようにも見えましたが、スプーンを入れると崩れてしまい、普通のゼリーのようにはすくえませんでした。
キウイ入りも、完全に固まらないわけではありませんでしたが、全体的にやわらかくなりました。
なぜ生のパイナップルは固まらなかったのか
ゼラチンは、たんぱく質からできています。
冷えるとゼラチンのたんぱく質が網の目のような構造を作り、水分を抱え込むことでゼリーになります。
しかし、生のパイナップルには、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。
この酵素がゼラチンのたんぱく質を分解してしまうため、ゼラチンがうまく網の目を作れなくなります。
そのため、生のパイナップル入りのゼリーは固まりにくくなったと考えられます。
缶詰のパイナップルが固まった理由
今回面白かったのは、同じパイナップルでも、缶詰のパイナップルは固まったことです。
これは、缶詰を作るときに加熱されているからだと考えられます。
たんぱく質を分解する酵素は、熱に弱い性質があります。
そのため、缶詰のパイナップルでは酵素の働きが弱くなり、ゼラチンを分解しにくくなったと考えられます。
つまり、「パイナップルだから固まらない」と単純に決まるわけではありません。
生か、加熱されているかによって、結果が変わるのです。
今回わかったこと
今回の実験で、ゼラチンが固まるかどうかは、入れる果物によって変わることがわかりました。
特に、生のパイナップルはゼラチンを固まりにくくしました。
キウイも、ゼリーをやわらかくする働きがあるように見えました。
一方で、みかんや缶詰のパイナップルは、ゼラチンが固まりました。
この違いは、果物に含まれる酵素の働きと関係していると考えられます。
自由研究としてまとめるなら
この実験は、結果が目で見てわかりやすいところがよい点です。
カップを傾けたときに流れるか、スプーンですくえるかを写真に撮っておくと、自由研究のまとめが作りやすくなります。
また、生のパイナップルと缶詰のパイナップルを並べると、「加熱すると酵素の働きが変わる」ということも説明できます。
ただゼリーを作るだけではなく、なぜ固まるのか、なぜ固まらないのかを考えると、身近なおやつ作りが理科の実験になります。
まとめ
ゼラチンが固まらない果物を調べる実験では、生のパイナップルやキウイがゼリーを固まりにくくすることがわかりました。
その理由は、果物に含まれる酵素がゼラチンのたんぱく質を分解するためです。
一方で、缶詰のパイナップルは固まりました。
これは、加熱によって酵素の働きが弱くなったためだと考えられます。
同じ果物でも、生のものと加熱されたものでは結果が変わる。
そこに、この自由研究の面白さがあります。