自由研究・鉄くぎがさびていく様子を観察してみた
鉄くぎはどの条件でさびやすいのか、実際にやってみた
鉄くぎを4つの条件に分けて観察する
今回は、鉄くぎがどの条件でさびやすいのかを実際に調べてみました。
鉄は、水や空気にふれるとさびることがあります。
しかし、ただ水に入れればよくさびるのか、塩水ではもっとさびるのか、空気をさえぎるとどうなるのかは、実際に比べてみないとわかりません。
そこで、同じ種類の鉄くぎを使い、4つの条件でさび方を観察しました。
今回調べた条件
今回の実験では、次の4つの条件を用意しました。
| 番号 | 条件 |
|---|---|
| A | 乾いたカップに鉄くぎを入れる |
| B | 水道水に鉄くぎを入れる |
| C | 塩水に鉄くぎを入れる |
| D | 水道水に鉄くぎを入れ、上にサラダ油を浮かべる |
Aは、水分が少ない条件です。
Bは、水がある普通の条件です。
Cは、塩分がある条件です。
Dは、水はありますが、油で空気が入りにくい条件です。
実験前の予想
実験前には、塩水に入れたCの鉄くぎが一番さびやすいと予想しました。
海の近くでは、自転車や金属の道具がさびやすいと聞いたことがあるからです。
塩分があると、鉄がさびる反応が進みやすくなるのではないかと考えました。
反対に、Aの乾いた鉄くぎはあまりさびないと予想しました。
Dの水と油の条件は、水はありますが、油が空気をさえぎるので、Bよりもさびにくいのではないかと考えました。
実験の方法
まず、透明なプラスチックカップを4つ用意しました。
それぞれにA、B、C、Dのラベルをつけました。
Aには鉄くぎだけを入れました。
Bには水道水と鉄くぎを入れました。
Cには水道水に食塩を溶かした塩水を入れ、そこに鉄くぎを入れました。
Dには水道水と鉄くぎを入れ、最後にサラダ油を少し入れて水の上に油の層を作りました。
そのまま室内に置き、毎日同じ時間に観察しました。
1日目の様子
1日目は、Aの乾いた鉄くぎにはほとんど変化がありませんでした。
Bの水道水に入れた鉄くぎは、少しだけ表面の色が変わったように見えました。
Cの塩水に入れた鉄くぎは、早くも少し茶色っぽい部分が出てきました。
Dの水と油の条件では、あまり大きな変化は見られませんでした。
この時点で、塩水の鉄くぎが一番変化しやすいように感じました。
3日目の様子
3日目になると、違いがかなりわかりやすくなりました。
Aの乾いた鉄くぎは、まだほとんどさびていませんでした。
Bの水道水に入れた鉄くぎは、水面に近いところに赤茶色のさびが見えてきました。
Cの塩水に入れた鉄くぎは、全体に茶色い部分が広がっていました。
水の色も少し茶色っぽくなっていました。
Dの水と油の条件では、少しだけ変化がありましたが、Bよりもさびは少ないように見えました。
5日目の様子
5日目には、Cの塩水の鉄くぎがはっきりとさびていました。
鉄くぎの表面に赤茶色のさびがつき、水もにごっていました。
Bの水道水の鉄くぎもさびていましたが、Cほどではありませんでした。
Aの乾いた鉄くぎは、よく見ると少し色が変わった部分がありましたが、大きなさびはありませんでした。
Dの水と油の鉄くぎは、Bよりもさび方が弱く、赤茶色の部分も少なめでした。
7日目の結果
7日目に観察すると、4つの条件の違いがはっきりしました。
| 条件 | 7日目の結果 |
|---|---|
| A:乾いたカップ | ほとんどさびなかった |
| B:水道水 | 水面に近い部分を中心にさびた |
| C:塩水 | 一番強くさびた |
| D:水道水+油 | 少しさびたが、水道水だけより少なかった |
今回の実験では、塩水に入れた鉄くぎが一番さびやすいという結果になりました。
水道水に入れた鉄くぎもさびましたが、塩水ほど強くはありませんでした。
乾いた鉄くぎは、7日間ではほとんどさびませんでした。
塩水で一番さびた理由
塩水で一番さびたのは、塩分が鉄のさびる反応を進みやすくしたためだと考えられます。
塩水は水道水よりも電気を通しやすく、鉄の表面で起こる変化が進みやすくなります。
そのため、塩水に入れた鉄くぎでは、赤茶色のさびが早く広がったと考えられます。
海の近くで金属がさびやすいことも、この結果と関係していると考えられます。
水道水でもさびた理由
水道水に入れた鉄くぎも、はっきりさびました。
鉄がさびるには、水と空気中の酸素が関係しています。
水道水の中にも空気が少し溶けています。
また、水面の近くでは、鉄くぎが水と空気の両方にふれやすくなります。
そのため、水面に近い部分を中心にさびが出たと考えられます。
水と油の条件でさびが少なかった理由
Dでは、水道水の上にサラダ油を浮かべました。
油は水の上に層を作り、空気が水にふれにくくなります。
そのため、鉄くぎに届く酸素が少なくなり、さびの進み方が弱くなったと考えられます。
水はあるのに、水道水だけのBよりもさびが少なかったことから、鉄がさびるには水だけでなく酸素も大切だとわかりました。
乾いた鉄くぎがあまりさびなかった理由
Aの乾いた鉄くぎは、7日間ではほとんどさびませんでした。
空気には酸素がありますが、水分が少ないと、鉄のさびる反応は進みにくくなります。
この結果から、鉄がさびるには水分が重要だと考えられます。
雨にぬれたままの道具や、自転車を外に置きっぱなしにするとさびやすいのは、水分が関係しているからです。
今回わかったこと
今回の実験で、鉄くぎは条件によってさび方が大きく変わることがわかりました。
一番さびやすかったのは塩水に入れた鉄くぎでした。
次に、水道水に入れた鉄くぎがさびました。
水と油の条件では、さびは少なめでした。
乾いた鉄くぎは、ほとんどさびませんでした。
このことから、鉄のさびには水、空気中の酸素、塩分が関係していると考えられます。
自由研究としてまとめるポイント
この実験は、毎日写真を撮ると変化がわかりやすくなります。
1日目、3日目、5日目、7日目の写真を並べると、さびが増えていく様子がよくわかります。
また、鉄くぎだけでなく、水の色の変化も記録するとよいです。
塩水のカップでは、水が茶色くにごることがあり、さびが進んでいる様子が見えやすくなります。
まとめるときは、「どの条件で一番さびたか」だけでなく、「なぜその条件でさびやすかったのか」まで書くと、理科の自由研究らしくなります。
注意したこと
さびた水や鉄くぎには、直接口をつけないようにしました。
観察したあとは手を洗いました。
また、カップが倒れないように、安定した場所に置きました。
実験が終わったあとの鉄くぎは、新聞紙などに包んで処分しました。
まとめ
鉄くぎは、塩水の中で一番さびやすいことがわかりました。
水道水でもさびましたが、塩水ほど強くはありませんでした。
乾いた鉄くぎはほとんどさびず、水の上に油を浮かべた条件でもさびは少なめでした。
この結果から、鉄がさびるには水と酸素が必要で、塩分があるとさらにさびやすくなると考えられます。
身近な鉄くぎを使うだけで、金属がさびる仕組みを調べることができました。