氷はどの素材の上で早く溶けるのか

同じ氷でも、置く場所によって溶ける速さは変わる

氷を机の上に置いておくと、少しずつ溶けて水になります。

これは、まわりの空気や置いた場所から熱が伝わるためです。

では、同じ大きさの氷を、金属、木、プラスチック、布など、いろいろな素材の上に置いたら、どの素材の上で一番早く溶けるのでしょうか。

この実験では、氷の溶ける速さと、素材の性質との関係を調べます。

氷が溶けるとはどういうことか

氷は、水が冷やされて固体になったものです。

氷が水になるためには、外から熱を受け取る必要があります。

氷がまわりから熱を受け取ると、少しずつ溶けて水になります。

つまり、氷が早く溶けるかどうかは、どれだけ熱が氷に伝わりやすいかと関係しています。

素材によって熱の伝わり方が違う

物には、熱を伝えやすいものと、熱を伝えにくいものがあります。

たとえば、金属は熱を伝えやすい素材です。

アルミや鉄の上に氷を置くと、まわりの熱が金属を通して氷に伝わりやすくなります。

そのため、金属の上では氷が早く溶けることがあります。

反対に、木、布、発泡スチロールなどは、熱を伝えにくい素材です。

これらの素材の上では、氷に熱が伝わりにくくなるため、氷が溶けるのに時間がかかることがあります。

金属は冷たく感じるのに、なぜ氷は早く溶けるのか

金属を手でさわると、冷たく感じることがあります。

そのため、「金属の上に置いた氷は、なかなか溶けないのではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、金属が冷たく感じるのは、手の熱が金属にすばやく奪われるからです。

金属そのものが特別に冷たいわけではありません。

室温の金属は、まわりの温度とほぼ同じです。

金属は熱をよく伝えるため、室内の熱を氷に伝えやすくなります。

そのため、金属の上では氷が早く溶けやすいのです。

実験で調べること

この実験では、同じ大きさの氷を、いろいろな素材の上に同時に置きます。

そして、どの氷が早く小さくなるか、どの氷が最後まで残るかを観察します。

比べる素材としては、次のようなものが使えます。

  • アルミトレー
  • 金属のスプーンや金属板
  • 木のまな板
  • プラスチックの皿
  • 陶器の皿
  • 布やタオル
  • 発泡スチロールの皿

自由研究としては、熱を伝えやすそうな素材と、熱を伝えにくそうな素材を組み合わせると、結果がわかりやすくなります。

実験の準備

用意するものは、同じ大きさの氷、調べたい素材、時計、記録用紙です。

氷は、できるだけ同じ大きさのものを使います。

家庭用の製氷皿で作った氷を使うと、形や大きさをそろえやすくなります。

実験する場所は、直射日光が当たらない室内がよいでしょう。

日なたと日かげが混ざると、素材の違いではなく、日光の当たり方の違いで結果が変わってしまいます。

基本の実験方法

まず、調べたい素材を机の上に並べます。

次に、それぞれの素材の上に、同じ大きさの氷を1個ずつ置きます。

氷を置いた時刻を記録します。

そのあと、5分ごとに氷の様子を観察します。

氷の大きさ、溶けた水の量、完全に溶けた時刻などを記録します。

観察するときのポイント

観察するときは、ただ「溶けた」「溶けていない」だけでなく、変化の様子をくわしく見るとよいです。

たとえば、次のような点を記録できます。

  • 最初に水が出てきたのはどの素材か
  • 氷が早く小さくなったのはどれか
  • 最後まで氷が残ったのはどれか
  • 素材の上にできた水の広がり方
  • 氷がすべるか、同じ場所に残るか

写真を撮っておくと、あとで自由研究としてまとめやすくなります。

予想の立て方

実験の前には、どの素材の上で氷が早く溶けるかを予想します。

たとえば、「金属は冷たく感じるので、氷は溶けにくいと思う」と予想してもよいです。

または、「金属は熱を伝えやすいので、氷が早く溶けると思う」と予想してもよいです。

大切なのは、予想が当たることではありません。

自分がなぜそう考えたのかを書き、結果と比べることが自由研究では大切です。

結果のまとめ方

結果は表にすると見やすくなります。

素材 5分後 10分後 完全に溶けた時間
アルミトレー かなり溶けた 小さくなった ○分
木のまな板 少し溶けた まだ残った ○分
あまり変化なし まだ大きく残った ○分

完全に溶けた時間を比べると、素材による違いがわかりやすくなります。

考察のポイント

考察では、氷が早く溶けた素材と、なかなか溶けなかった素材の違いを考えます。

金属の上で早く溶けた場合は、金属が熱を伝えやすいため、氷に熱がよく伝わったと考えられます。

布や発泡スチロールの上で遅く溶けた場合は、熱が伝わりにくく、氷に届く熱が少なかったと考えられます。

このように、氷の溶け方を見ることで、素材ごとの熱の伝わりやすさを調べることができます。

実験するときの注意

氷が溶けると水が出るので、机がぬれないように下にトレーや新聞紙を敷いておくと安心です。

また、電気製品の近くでは実験しないようにします。

床に水がこぼれるとすべりやすくなるので、実験後はすぐにふき取ります。

まとめ

氷は、置く素材によって溶ける速さが変わります。

その違いは、素材ごとの熱の伝わりやすさと関係しています。

金属のように熱を伝えやすい素材では、氷に熱が伝わりやすく、早く溶けることがあります。

木、布、発泡スチロールのように熱を伝えにくい素材では、氷が溶けるのに時間がかかることがあります。

身近な素材の上に氷を置くだけで、熱の伝わり方を調べる理科の実験になります。

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