最近では、大判のサイズでイラストが豊富でカラー刷りの参考書や問題集が、多く出版されています。これらのテキストは勉強が苦手であったり、基礎的な学力を身につけたい人を対象にした内容となっていることが多いです。
わたしも、城東進学会に通ってくる中学生のために、こうしたテキストを複数の種類購入しました。勉強が苦手な生徒でも、これらのテキストを使えば、学習内容が理解しやすく、暗記もはかどると思ったからです。
たとえば「ひとつひとつわかりやすく」のシリーズ、「1冊でしっかりわかる本」のシリーズ、「わからないをわかるにかえる」のシリーズ、「わけがわかる」のシリーズ、「ひとつずつすこしずつホントにわかる」のシリーズなどです。
けれども、イラストの多いビジュアル的なこれらのテキストを使っても、イラストのない活字のみの普通のテキストを使っても、生徒の理解力も暗記のしやすさも同じでした。勉強の苦手な生徒はどちらを使っても、同じぐらい理解に苦労しました。
けれども、塾での勉強で、イラストのないテキストとイラストの豊富なテキストのどちらを使うか選ばせたところ、勉強の苦手な生徒は全員、イラストの豊富なテキストを選びました。
その理由をたずねたところ、「イラストの豊富なテキストのほうが親しみやすさを感じて、やる気が出るから」という返答でした。
わたしは「なるほどな」と思いました。イラストが豊富なテキストは、特に理解がしやすく、暗記がしやすいというわけではないが、勉強のとりかかりをしやすくしてくれる効果があるのだなと考えました。
確かに、ブログやwebサイトも、活字だけの記事よりも、写真画像やイラスト画像を記事の上に載せた方が、閲覧者に記事内容を読んでもらいやすいと言われています。記事の上にあるこうした画像は、アイキャッチ画像と呼ばれています。また、記事内にも写真やイラストを挿入することで、記事の閲覧者が、記事内容を最後まで読まずに離脱してしまうのを防ぐことができます。
わたし自身も社会学、心理学、経済学の入門書などは、活字だらけのものではなく、イラストや図が豊富にある「図解」シリーズや「大全」シリーズを読んでいます。分かりやすいからというよりも、概要を押さえ、そのジャンルに親しみを持つことができるからです。
次に、勉強に興味が持てそうで内容も分かりやすい、ビジュアル的なテキストを紹介いたします。今回は、中学生のもののみです。