学研 小学パーフェクトコースの凄さ

小学生向けの参考書として、圧倒的に素晴らしいのは、学研から出ている「小学パーフェクトコース」の理科と社会です。

学研としては中学受験をする小学生向けの参考書として出版しています。

けれども、この参考書の真価は、中学受験を行わず、公立中学校に進学するが、将来は学力偏差値の高い高校や大学への合格を目標としている児童が使用することにあります。

理科と社会の学習事項の網羅度は、中学校の学校教科書プラスアルファです。公立中学校で学習する内容は掲載されており、またそれ以上の詳しい内容も記述されています。

小学生向けの参考書ですので、ビジュアル的に理解させるための図表や写真も非常に豊富です。また図での整理も巧みで、知識が上手く整理しつつ、理解と記憶ができます。

中学生向けの参考書で、本来ならば画像があった方が理解を助けるけれども、紙面の都合で載せていないものも、この参考書にはふんだんに載せてあります。

小学3年生から6年生までの4年間を対象とした厚い参考書になっています。小学校の勉強とは別に、非受験の中学生も、自身で計画的に勉強するとよいでしょう。

日本での高校生の学習内容や大学受験は、暗記に非常に強い比重が置かれています。共通テストや二次試験等で、推論力や分析力の高さを試すように切り替えてきているといいますが、そんなことは全くありません。今も暗記力の高い人が合格するような出題構成になっています。

というと、そもそも思考力がなければ理解できないのだから、暗記力以外の力も大切だという声もあがりますが、それは若干、的外れです。

理解力は一定水準を満たしていればいいのです。その一定水準というのは、平均よりやや上程度もあれば十分です。それだけの理解力を持った生徒らが母集団となり、暗記力の優劣の競争を展開するわけです。

そして、この小学パーフェクトコースという参考書は、覚えるべきことがらを簡潔に分かりやすく説明しています。また、暗記の助けとなる写真・イラスト・図表も豊富です。この参考書を日々学習することで、学習項目が多く身に着くと同時に、暗記の仕方も上手になっていきます。