自由研究・鉄くぎはどの条件でさびやすいのか
鉄くぎはどの条件でさびやすいのか
鉄くぎのさび方を比べる自由研究
鉄でできたものは、時間がたつと茶色くさびることがあります。
公園の鉄棒、自転車のチェーン、古いフェンス、雨ざらしの道具などを見ると、赤茶色のさびがついていることがあります。
では、鉄くぎはどのような条件でさびやすいのでしょうか。
水につけるとさびるのか。塩水ではどうなるのか。空気だけではさびるのか。
この実験では、鉄くぎをいろいろな条件に置き、さび方の違いを観察します。
さびとは何か
鉄のさびは、鉄が空気中の酸素や水分と反応してできるものです。
鉄はそのままでは、少しずつ空気や水と反応して変化していきます。
その変化によって、赤茶色のさびができます。
つまり、鉄がさびるには、水と空気が深く関係しています。
鉄がさびるために必要なもの
鉄がさびるには、主に次のものが関係しています。
- 鉄
- 水
- 空気中の酸素
鉄くぎを完全に乾いた場所に置いておくだけでは、短い期間ではあまりさびません。
しかし、水分があると、鉄と酸素が反応しやすくなります。
特に、鉄くぎの一部が水にぬれ、同時に空気にもふれているような場所では、さびができやすくなります。
塩水ではなぜさびやすいのか
鉄くぎは、水道水よりも塩水の中でさびやすくなることがあります。
塩水は、電気を通しやすい水です。
そのため、鉄の表面で起こる反応が進みやすくなります。
海の近くで自転車や金属の道具がさびやすいのも、海水に含まれる塩分が関係しています。
この実験では、水道水と塩水を比べることで、塩分がさびに関係しているかを調べることができます。
空気をさえぎるとどうなるのか
鉄がさびるには、空気中の酸素も必要です。
そこで、水の上に油を浮かべて、空気が水にふれにくい状態を作ると、さび方が変わるかを調べることができます。
油は水に溶けにくく、水の上に層を作ります。
その油の層が、空気と水の間をさえぎる働きをします。
これにより、鉄くぎに酸素が届きにくくなり、さびにくくなる可能性があります。
実験で比べる条件
自由研究としては、次のような条件を比べるとわかりやすくなります。
- 乾いたまま置いた鉄くぎ
- 水道水に入れた鉄くぎ
- 塩水に入れた鉄くぎ
- 水道水に入れ、上に油を浮かべた鉄くぎ
この4つを比べると、水、塩分、空気の影響が見えやすくなります。
用意するもの
- 鉄くぎ
- 透明なプラスチックカップ
- 水道水
- 食塩
- サラダ油
- ラベル用の紙やテープ
- 記録用紙
- スマートフォンやカメラ
鉄くぎは、できるだけ同じ種類、同じ大きさのものを使います。
条件をそろえることで、結果を比べやすくなります。
基本の実験方法
まず、透明なカップを4つ用意します。
それぞれのカップに、A、B、C、Dのラベルをつけます。
Aには乾いた鉄くぎを入れます。
Bには水道水と鉄くぎを入れます。
Cには塩水と鉄くぎを入れます。
Dには水道水と鉄くぎを入れ、その上にサラダ油を少し浮かべます。
あとは、毎日同じ時間に観察し、鉄くぎの色や水の色の変化を記録します。
観察のポイント
観察するときは、次のような点を見るとよいです。
- 鉄くぎの色が変わったか
- 赤茶色のさびが出てきたか
- 水の色が変わったか
- くぎのどの部分が一番さびているか
- 何日目に変化が見え始めたか
特に、鉄くぎの水面に近い部分はよく観察します。
水と空気の両方にふれやすい場所なので、さびが出やすいことがあります。
予想の立て方
実験前には、どの条件で一番さびやすいかを予想します。
たとえば、「塩水に入れた鉄くぎが一番さびると思う」と予想できます。
理由は、塩水が鉄の変化を進みやすくするからです。
また、「乾いた鉄くぎはあまりさびないと思う」と予想することもできます。
大切なのは、予想が当たることではありません。
なぜそう考えたのかを書き、実験結果と比べることが自由研究では大切です。
結果のまとめ方
結果は、日ごとの変化を表にするとわかりやすくなります。
| 条件 | 1日目 | 3日目 | 5日目 | 7日目 |
|---|---|---|---|---|
| 乾いたくぎ | 変化なし | 変化なし | 少し変化 | ほとんど変化なし |
| 水道水 | 少し変化 | 茶色い部分 | さびが増える | はっきりさびる |
| 塩水 | 変化あり | 赤茶色のさび | さびが多い | 一番さびる |
| 水+油 | 変化少ない | 少し変化 | 少しさびる | 水道水より少ない |
写真を毎日撮っておくと、さびの増え方が目で見てわかります。
考察のポイント
考察では、なぜその条件でさびやすかったのかを考えます。
塩水の鉄くぎが一番さびた場合は、塩分が鉄の反応を進みやすくしたと考えられます。
水道水の鉄くぎもさびた場合は、水と空気中の酸素が関係していると考えられます。
水の上に油を浮かべたものがあまりさびなかった場合は、油が空気をさえぎり、酸素が届きにくくなったためだと考えられます。
乾いた鉄くぎがあまり変化しなかった場合は、水分が少ないとさびにくいことがわかります。
実験するときの注意
この実験では、さびた水やくぎを口に入れないようにします。
観察したあとは手を洗います。
また、カップを倒すと水がこぼれるので、安定した場所に置きます。
実験が終わった鉄くぎは、新聞紙などに包んで安全に処分します。
まとめ
鉄くぎは、水分や空気中の酸素があるとさびやすくなります。
特に塩水の中では、さびが進みやすくなることがあります。
反対に、乾いた状態や、空気が届きにくい状態では、さびにくくなります。
この実験では、身近な鉄くぎを使って、鉄がさびる条件を調べることができます。
さびはただの汚れではなく、鉄がまわりの環境と反応して変化した結果なのです。