人を動かす力は、特別な戦術や言葉だけで決まるわけではない。
それを示す分かりやすい例が、デーブ・ロバーツ率いるロサンゼルス・ドジャースだ。

ワールドシリーズ連覇という結果だけを見れば、完璧な采配があったように見える。
しかし実際には、試合の中で采配がうまくいかなかった場面もある。

それでもチームは勝った。

なぜか。

ロバーツは選手を信じる。
そして、現場の空気を明るく保つ。

ミスが起きても、空気を重くしない。
選手が縮こまらず、もう一度プレーできる状態をつくる。
その積み重ねが、チームの力を最大限に引き出していく。

戦術だけで勝ち続けることは難しい。
人が動くチームである以上、最後に差を生むのは「空気」になる。

優れたモチベーターは、
細部を完璧にコントロールする人ではない。
人が前を向ける状態を、保ち続ける人である。