大学受験

難関大学に合格するのに必要な学習時間

国立大学としては、旧帝国大学でグループ分けされる北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、加えて一橋大学や東京工業大学、東京外語大学、私立大学では早稲田大学や慶應義塾大学などの大学が難関大学とされています。また、学部では国公立大学全般も医学部については難関です。

これらの大学に高校生3年生が現役合格するには、どれだけの学習時間が必要となるのでしょうか?もちろん生徒ごとで能力に差があり、合格を果たすのに必要な学習時間は違っていきすが。

東進ハイスクールが調査したところによれば旧帝大、東京工業大学、一橋大学、東京外国語大学、早稲田大学、慶應義塾大学に現役で合格した受験生の、高校3年生時の学習時間は、1日あたり平均6時間2分でした。これは学校での学習時間と夏休みや冬休みを除いたものです。一方、土曜日、日曜日、祝日は平均時間の算出に組み込まれています。たとえば、日々の学習時間が4時間、土曜日と日曜日が11時間ずつとすれば一週間の平均は6時間になります。平日と土日のいずれもかなりの学習時間といえます。

それでは、夏休みの学習時間はどうなのでしょう?これについてはチャレンジ進研ゼミでおなじみのベネッセが調査をしています。東京大学、京都大学に合格した受験生が10時間48分、東京大学、京都大学を除いた旧帝国大学が8時間6分、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学が8時間36分です。早慶上智合格者のほうが、旧帝国大学合格者より学習時間が多いので、難度も早慶上智の方が高いのかなと思えそうですが、これについては、このデータからはなんともいえません。東京大学や京都大学の併願として早慶上智を受験した生徒と早慶上智を第一志望とした私大型受験の生徒がいるからです。東京大学や京都大学の併願組が平均時間を引き上げている可能性は十分に考えられます。

難関大学に現役合格を果たした受験生の高校3年間の総学習時間についてもみてみましょう。これも東進ハイスクールの調査です。それによると、3年間の合計が4218時間で、内訳は高校1年時が806時間、高校2年時が1156時間、高校3年時が2256時間です。これは夏休みや受験直前期の高校に通学しない時期も含みます。

難関大学への進学を志望する中学生は、自分が高校生になったとき、これだけの学習時間に耐えることができるように、今からタフな精神力を鍛えておくことが大切です。タフな精神力は、何らかの目標をたて、その達成のために継続的に努力することで鍛えられます。それは勉強以外の、部活動や学校外のクラブ活動に熱意を持って取り組むことでも培われます。