中学生

社会の定期テストで100点を3回とった勉強法

2013年から2015年に城東進学会に通っていた東海南中学校の男子生徒の話です。
この生徒は、中学1年生の7月に入塾しました。1学期の中間テストと期末テストの学年順位が2回とも平均より下だったので、平均より上の順位になることを目標にしての入塾でした。中学1年生の2学期、3学期と順位を上げていき、60番台に到達しました。普段は全然勉強しないのですが、中間テストや期末テストの2週間前に試験の範囲が発表されると、スイッチが入ってしっかり取り組んでいました。得意科目は英語で、英単語は、綴り方を練習しなくとも、1回見ただけで覚えていました。ついで理科が好きな科目で、こちらの成績もよかったです。だめなのは国語と社会でした。社会は1年生のときは平均点前後の得点でした。
あまりしゃべらない生徒で、特に勉強については、口数が少なかったです。私が勉強のアドバイスをしようと思い、いろいろと尋ねても、生徒は自分の学習状況を話しませんでした。この生徒は、自分からは話さないのですが、私のとりとめもない話は、興味を持ってよく聞いていました。宇宙の話とか、大学というのはどんな風に学問を学ぶ場所なのかとか、そういったとりとめもない話です。
この男子生徒は中学2年生になって、中間テストや期末テストの準備に対して、さらに熱意をもって取り組むようになりました。成績が110番ぐらいのところから、80番、60番と上がってきたので、手応えを感じるようになったのでしょう。80点台後半を安定してとっていた英語と理科にくわえて、2年生の1学期の中間テストは数学と社会も90点近い点数をとることができました。そして、期末テストでは社会で100点をとることができました。その後、中学3年生の2学期の期末テストまで、社会は3回の100点を含めて、常に90点以上でした。生徒は、たいして勉強していないと言っていましたが、あるとき、ルーズリーフのノートで、社会の勉強のページを見て、どうして100点を3回もとることができたのか分かりました。東海中学校と東海南中学校のどちらも社会の中間テストや期末テストは、中学校が配布しているワークブックと中学校の授業内で使ったプリントをやっていれば高得点があげらっれうような出題の仕方でした。この男子生徒はそれらを、試験日までの期間に、3回繰り返して学習していたのです。暗記は得意な部類の生徒でしたので、おそらくワークブックやプリントを2回やれば、90点近い点数をとることはできたと思います。けれども生徒自身は100点をめざしていたので、3回繰りかえしたのだと、私は考えます。
あまり興味のない社会を辛抱強く3回も繰り返すことで、全教科にわたってしっかりとした学習姿勢を身につけていったのだと思います。中学2年生の2学期以降から中学3年生終了時まで、5教科合計は常に400点以上をとり、順位も30番以内に入っていました。
中学1年生のときの成績を考えると、学力がかなり伸びたと言えます。試験前の準備をしっかりと行い、試験で良い成績をとることで自信がつき、次の試験ではもっと上の成績をめざしたいという気持ちが強まったのだと思います。試験前の準備をしっかりとやる、それは、社会においては、ワークブックやプリントを3回解く勉強法でした。