家庭学習のやり方のアドバイス

家庭学習のやり方のアドバイス

個別指導の場合、生徒の多くは1週間あたり1回か2回の通塾です。1回あたりの塾での学習時間は80分、または90分です。塾での学習時間が少ないために、塾以外の、家庭での学習が重要になります。
学習時間が少なければ、学力は伸びにくいため、城東進学会では週2回以上の生徒には、無料で塾での自習ができるサービスを行っています。
また、家庭学習では、どんな学習内容を、どんなやり方でやったらいいいのか、生徒と対話しながら、指導しています。

家庭学習の内容について

中学1年生・中学2年生

理科と社会

普段の学習では、中学校で配布されているワークブックをやるように指導しています。中間テストや期末テストの試験範囲が発表されてからとりかかる生徒が多いのですが、、理想としては普段の学習で一通り解いて、理解とある程度の暗記を済ませておき、試験前に完成させるのが望ましいです。試験範囲を2回以上繰り返すことで、90点前後の得点が狙えます。

数学

数学で一番重要なのは計算力です。計算力があって初めて、数学の思考力やセンスが磨かれます。ですから、学校の授業では解かないようなレベルの複雑な計算問題に挑戦します。応用問題については、塾の授業で解いた問題をもう一度、家庭で独力で解いてみるおとが重要です。解き方を理解したら、その解き方が忘れないように、必ず復習する、こうすることで、数学の学力が大きく上昇します。また、自ら進んで家庭で応用問題に挑戦し、解けなかった問題を塾の授業で質問し、解き方を習うというのも、効率的な学習となるのでお薦めです。

英語

英語の学習の9割は音読です。英単語を覚えるのが面倒で、英文法の理解が難しい場合でも、あきらめずに音読に徹してください。音読のやり方としては、暗記しようとは強く思わず、外国人になりきったつもりで発音するのがよいです。英語の教科書1ページについて、3回から5回は読んでください。英語が得意な人も、英単語の暗記、英文法の理解と暗記、問題演習以外に、音読の時間は確保してください。英単語、文法、問題演習で培った学習効果を最大まで高めてくれるのが音読なのです。

国語

別のところでも紹介した国語の読解問題のテキストを解いて、解答技術を身につけるのがよいです。また、文章の内容が理解しづらい場合は、段落ごとに要点をまとめる、重要事項を箇条書きにする、文章内容を図で表すなどの作業も試みるとよいです。

中学3年生

中学3年生の学習は、中学校の授業の予習・復習と、高校受験に向けての受験勉強の2つがあります。
高校受験に向けた学習については、東海中学校と東海南中学校では、高校受験対策のテキストである整理と対策と新研究のいずれかを生徒に購入させています。多くの中学3年生がこの受験対策のテキストに取り組んでいます。

理科と社会

中学校の授業の復習については、中学1・2年生の家庭学習と同じです。日々の学習で中学校から配布されているワークブックを手がけます。
高校受験対策では、偏差値60以下、たとえば水戸桜ノ牧高校までの高校の受験ならば、整理と対策や新研究を繰り返し学習するだけで十分に合格点がとれます。偏差値60以上の県立上位高を受験する場合は、生理と対策や新研究の学習以外に、中学1年生・中学2年生で使う詳しいテキストや問題集を使ってきめ細かな学習をするのが良いでしょう。たとえば学習塾の専用教材である「中学1年生理科」「中学2年生理科」とか「中学歴史」「中学地理」「中学公民」と分冊になっている量の多い問題集です。

数学

中学3年生の数学も、中学校の授業の復習と高校受験対策の2つを行う必要があります。
高校受験対策では、整理と対策や新研究はさほど重視する必要はありません。これらの2冊は、全国47都道府県の公立高校を受験する中学3年生全体に向けて作成されています。また、公立高校の入試問題は、都道府県ごとに試験問題の構成、難易度、出題分野、問題の特徴が異なります。茨城県の数学の入試問題と類似した都道府県の入試問題もいくつかありますが、は似ていない都道府県のほうがずっと多いです。
ですから、茨城県の数学の入試問題の出題傾向をふまえた受験対策が必要になります。たとえば、茨城県の入試問題は、中学1年生で学習する空間図形のねじれや並行についての問題は、出題されていません。作図の問題もしかりです。空間図形では、立体の体積、立体面の面積、立体の辺の長さを求める問題で正答率が極めて低い、非常に難度の高い問題が出題されます。
また、配点にも特徴があります。簡単な計算問題と小問題で55点の配点になります。難度の高い問題の配点は45点と低くなっています。
ですから、整理と対策や新研究を満遍なくやるよりも、茨城県の高校入試問題の出題パターンに合わせた学習を進めるのが、志望校への合格の可能性を高めることになります。

英語

中学3年生の英語は、中学2年生の時に比べて負担が軽くなります。それは、中学3年生では、新たに学習する英文法は少なくなるからです。教科書の英文の量は増え、覚えるべき英単語も多くなりますが、英文を読むことや英単語の暗記は、頭脳を使うというより、根気と体力によって身につけていくものなので、気持ちとしては楽になります。
そのため、高校受験対策に多くの時間をかけることができます。その英語の高校受験対策ですが、これも数学と同じで、整理と対策や新研究を使っての学習をあまり重視しない方が良いでしょう。
理由は数学と同じです。茨城県の県立高校の英語の入試問題は、他の都道府県の公立高校の英語の入試問題と構成や出題傾向がかなり異なります。中学校の中間テストや期末テスト、あるいは整理と対策や新研究の確認問題やA問題で出題されるような文法問題は、高校入試では出題されません。文法の知識を直接問う問題は出題されますが配点は10点にもなりません。おおよその内訳としてはリスニング30点程度、英作文10点程度、英文法6点程度、ボキャブラリー6点程度、対話分や長文の文章読解が45点程度です。リスニング力を鍛えるための音読、英文の理解を確実にするための英単語や英熟語の暗記をしっかりと行うことです。英文法は基礎的なことが身についていれば十分です

国語

国語は中学1年生・2年生の国語の学習でも述べた文章読解の本、整理と対策や新研究、そしてさまざまな都道府県の公立高の入試問題を解くのが良いです。国語は入試問題を解くという実戦的な方法が最も力がつきます。
国語の入試問題のうち論説文は、文章で書かれている内容が初めて聞くようなテーマであることもしばしばです。初めて聞くような文章の話題を正しく読み取るためには、数多くの入試問題を解くのが効果的です。

家庭学習の方法について

家庭学習の方法としては、城東進学会では主に家庭学習の時間、勉強方法、学習意欲の高め方について生徒にアドバイスしています。

家庭学習の時間

多くの中学生にとって家庭学習の時間の確保の妨げとなるのが、スマホやゲームです。スマホは男子ならばゲームアプリやYouTube、女子ならlineに多くの時間を費やしてしまうことがあるようです。これらの利用や遊びを、生徒本人の意志だけで抑えるというのは難しいです。保護者と生徒とで話し合い、ルールを設けるのがよいです。ルールについては、lineは友人との連絡に利用することもあるので、何時から何時までと時間を区切っての使用は難しいです。lineへの依存にならないように、家庭でこまめにチェックするのがよいでしょう。
youtubeやゲームアプリや、ゲームは、毎日1時間までというような制限よりも、1日おきに1時間30分とか、週に3回で、1回あたり2時間30分というような制限の方が良いです。youtubeやゲームアプリを毎日やれば、それは習慣となり、youtubeやゲームアプリを遠ざけるのが難しくなり、「おもしろくないけれども、いつもやっているから、ついだらだらとやってしまう」という状況になります。テレビでいえば「見たい番組ではないけれどついスイッチを入れてなんとなくみてしまう」というようなものです。
1日おきや、週に3回というようにyoutubeやゲームアプリをやらない日をつくれば、習慣化が防げ、だらだらとやってしまう状況に陥る危険性が少なくなります。
また、疲れていて勉強をしたくないので、ゲームやスマホをしながら休憩するということがあります。これはよくありません。テレビを見ながら休憩することや漫画を読みながら休憩するというのも同様によくありません。肉体的な疲労でも、精神的な疲労でも疲れているとき、そして勉強もしたくないときは、目を閉じて横になり、全く何もしないで疲労の回復に努めることが大切です。なぜならゲームでもスマホでも漫画でも、脳を働かせますし、脳や神経への刺激は強くあります。ですので、その面白さから気分転換になることはあっても、疲労の回復はなく、逆に疲労をさらに蓄積させてしまいます。これではいつまでたっても勉強に向かうことができません。
疲れてはいないが、気分転換をしたいというときにはゲームやスマホや漫画は良いでしょう。ただし、疲労をためない程度に行うのが良いでしょう。

勉強方法

勉強方法については、実は、これが正しいというものがありません。ある人は「重要な事柄をノートに丁寧にまとめたところで、それは時間の無駄だから、テキストを見てしっかり暗記した方がよい」と言い、別の人は「重要な事柄をノートに丁寧にまとめることは、手と目を使った複合的な暗記だからよく覚えられる」と言います。また、「手を動かすのは重要だが、ノートにまとめずに書き殴ったほうが時間的に効率がいい」という声もあります。東京大学の合格者でも、ノートに丁寧に書いて覚えた人、書き殴って覚えた人、ノートは作成せずにひたすら問題を解いて覚えた人に分かれています。
これは、勉強の方法、理解や暗記の仕方に鉄則はないということを意味しています。人はそれぞれ、性格の面での個性、脳の働きの部分での特性に違いがあります。いろいろな勉強方法を試して、自分にあったやり方を見つけるのがよいです。城東進学会では、学力が伸び悩んでいる生徒にさまざまな勉強の方法をアドバイスし、どの方法がその生徒に最も適しているのかを探っていきます。
また、性格の面での個性や脳の働きでの特性は人それぞれですが、万人に共通の勉強法というのもあります。人間に等しく共通している脳のメカニズムを活かした勉強法がこれにあたります。たとえば、エビングハウスの忘却曲線というものがそれです。それによると、復習は週に3回やるのが理想だそうです。1回目は習った翌日、2回目は習ってから3日後、3回目は習ってから7日後です。これほどこまめに復習ができない場合は、1ヶ月に3回同じ内容を学習するというのも有効です。数ヶ月後に1回ではなく、1ヶ月に3回が、暗記を確実なものにします。

学習意欲

学習意欲で最も有名なものが外発的動機づけと内発的動機づけです。近年ではこのほかに統合的動機づけというものが加えられて語られています。外発的動機づけでの学習意欲は、たとえば「試験でよい成績をとったら欲しいものを買ってもらえるから勉強を頑張る」というように、自分自身の外側にあるものから影響されて学習への意欲が生じる場合です。親に「勉強をしてよい高校やよい大学に行けば、仕事の収入がよくなるから頑張りなさい」と言われ、学習意欲が生じる場合も外発的動機づけになります。将来の経済的に恵まれた生活の可能性という、自分の外にあるものが学習意欲を生じさせるからです。そして、外発的動機づけによる学習意欲は長続きしないことが分かっています。いっときは効果を発しますが、その意欲はやがて衰えてしまいます。学習意欲を高めるには、新たな褒美や報酬が必要になりますが、反応は鈍化してしまいます。
これに対して学習意欲を長く持続させるのは内発的動機づけです。学ぶこと自体が楽しい、その科目に興味があるので学んでいるといったものが内発的動機づけです。「学ぶのは面白いから、楽しいから」という心の状態によって、すなわち自分自身の内側の知的欲求に従って学習活動を行います。
このほかに、初めはよい高校に入りたいから、試験でよい成績をとるとスマホを買ってもらえるからという外部からの働き掛けで学習への意欲が生じたのだけれど、いつの間にかそうした褒美やよい高校に行きたいという気持ちがなくても、学習意欲が続く場合があります。かといって、勉強が好きになったから学習意欲が続いているというわけでもありません。これが統合的学習意欲です。初めは勉強は嫌いだが、褒美が欲しかったり、親に叱られるので仕方なく勉強をしていたのだが、毎日勉強しているうち、勉強することが習慣となり、勉強することは毎日食事をしたり、入浴したり、歯を磨いたりするのと同じように、生活のごく当たり前な一部となった状態です。勉強が好きとか嫌いとかではなく、勉強することが自分という人間の一部である状態です。これが統合的動機づけです。内発的動機づけは興味をなくしたらやらなくなるという可能性はありますが、統合的動機づけは興味があるとないとに関わらず生活の一部、自己の人格の一部として勉強をしているので興味をなくなってやらなくなるという変化は生じません。いわば、大谷選手にとっての野球のようなものです。大谷選手は好きだから野球をやってもいるのですが、24時間常に野球のことを強く考えて中学時代、高校時代を過ごしてきたために、野球が自分自身の一部であり、野球をやることは自分らしさそのものであるという段階に達しています。彼は野球について、自分は頑張ってるとか努力していると思ったことが全くないそうです。傍目からみたらどんなにきつい練習も、それをやるのが自分らしさの表れであると考えているからでしょう。
勉強もこの状態に達すれば成績は確実に上がっていきます。それには、勉強が嫌いでもできるだけ習慣化すること、褒美や将来の生活を勉強の動機とする状態から早く抜け出て、勉強に真剣に取り組むことに価値や意義を見いだす考えを身につけることです。